狭いリビングを広く使う家具の配置
狭いリビングでは、まず通路を決めてから家具を置くのが基本です。人が通る場所に60cmほどの幅を残し、ソファは壁に沿わせるか低めの物を選び、テレビとの距離を詰めすぎないようにすると、8畳前後のスペースでも窮屈に感じにくくなります。



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狭いリビングのレイアウトは「通路」から決める
日本のマンションや賃貸アパートでは、リビングとダイニング、キッチンが一続きになったLDKが多く、リビング部分として使えるのは8畳前後ということも珍しくありません。この広さで家具を先に選ぶと、置いてみてから「通れない」「窓が開けにくい」と気付くことになります。
最初に、玄関や廊下からキッチン、ベランダの窓、各部屋のドアへと向かう通り道を図に書き込みましょう。人が一人通るなら60cm前後、すれ違うなら90cm以上が目安です。この通路を家具で塞がないことが、狭いリビングを広く使うための一番の条件になります。
- 部屋の内寸、窓とドアの位置、エアコンとコンセントの位置を書き出す
- 通路を色ペンで描き、その上には家具を置かない
- 掃き出し窓の前は、カーテンの開け閉めとベランダへの出入りのために空けておく
8畳リビングのソファはどのサイズを選ぶ?
8畳前後のリビングなら、幅140〜160cm程度の2人掛けソファが置きやすいサイズです。3人掛けを置きたい場合は、ソファの前にローテーブルを置く余裕が残るかどうかを、床にマスキングテープで実寸を描いて確かめてから決めると安心です。
奥行きも見落としがちなポイントです。座面の奥行きが深いソファはくつろぎやすい反面、狭い部屋では通路を圧迫します。背もたれが低く脚の見えるデザインを選ぶと、床と壁が見える面積が増え、同じ大きさでも圧迫感が少なくなります。床に座って過ごすことが多い家庭なら、ローソファや座椅子を中心にする方法もあります。
ソファとテレビの位置関係と距離の目安
狭いリビングでよくある配置は、テレビを壁際に、ソファをその向かいの壁に付けるパターンです。部屋が細長い場合は、ソファを長い壁に沿わせ、テレビをその正面に置くと、通路を部屋の片側にまとめられます。
テレビ画面とソファの距離は、画面が大きいほど離したほうが見やすくなります。メーカーが推奨する視聴距離を確認し、部屋の奥行きが足りない場合は、画面を一回り小さくするか、壁掛けや薄型のテレビ台で奥行きを節約しましょう。テレビ台の高さを低めにすると、壁の上半分が空いて部屋が広く見えます。
縦長・横長・正方形:部屋の形別の配置例
縦に細長いLDKでは、入口側をダイニング、窓側をリビングにするのが一般的です。ソファをダイニングに背を向ける形で置くと、空間がゆるく分かれ、食事の場所とくつろぐ場所の切り替えがはっきりします。このときソファの後ろに通路を残せるかどうかを先に確認しましょう。
横長のリビングでは、窓と平行に家具を並べると、窓の前が家具で埋まりにくくなります。正方形に近い部屋なら、ソファを一つの壁に寄せ、その隣の角に一人掛けチェアを置くL字の配置にすると、中央に通路と床の空きを確保しやすくなります。
どの形の部屋でも、ドアを開けた瞬間に最初に目に入る場所には、背の高い家具を置かないほうがすっきり見えます。入口から窓まで視線が抜けるようにするだけで、同じ広さでも奥行きが感じられます。
リビングとダイニングを兼ねるという選択
LDKにソファとダイニングテーブルの両方を置くと、どちらも中途半端になりがちです。食事も団らんもソファで過ごせるソファダイニングにまとめたり、ダイニングテーブルを壁付けにして2人分だけにしたりすると、床の空きがぐっと増えます。
来客が多い家庭なら、天板を広げられる伸長式のテーブルや、スツールを2脚だけテーブルの下に収めておく方法も便利です。家族の人数と、家でどれくらい食事をするかを基準に、必要な分だけ置くようにしましょう。
ラグと家具のサイズで部屋を広く見せる
ラグは小さすぎると、かえって床が細切れに見えます。ソファの前脚がラグに乗るくらいの大きさを選ぶと、ソファとローテーブルが一つのまとまりとして見えます。日本でよく売られているサイズなら、2人掛けソファには130×190cmか140×200cm、ソファの前を広く覆いたいなら185×185cmの2畳サイズが合わせやすいでしょう。
家具の色は、床や壁に近い色を中心に選ぶと境目が目立たず、部屋が広く感じられます。濃い色やはっきりした柄は、クッションや小物に取り入れる程度にとどめると、まとまりを保ちながら変化を付けられます。
収納と照明で生活感を減らす
狭いリビングでは、背の高い収納を一か所にまとめ、残りは腰より低い家具でそろえると、視線が奥まで抜けて広く感じられます。背の高い家具は、地震に備えて必ず壁に固定しておきましょう。
照明は天井の照明一つに頼らず、フロアライトやテーブルランプを部屋の隅に足すと、壁や天井に光が広がって奥行きが出ます。夜は天井の照明を消して間接照明だけにすると、同じ部屋でも落ち着いた雰囲気に変わります。
- 背の高い収納は一か所に集める
- テレビ台やチェストは低めの物でそろえる
- 部屋の隅にフロアライトを一つ足す
家具を買う前にレイアウトを試す方法
家具の配置は、実際に動かしてみるまで分からないことが多くあります。床にマスキングテープで家具の外形を描き、数日その状態で暮らしてみると、通りにくい場所や、座ったときにテレビが見にくい位置がはっきりします。
大きな家具を買い替えるときは、搬入経路も確認が必要です。玄関ドア、廊下、エレベーターの幅と高さを測っておくと、届いたのに部屋に入らないというトラブルを防げます。特にソファは、箱に入った状態の寸法で考える必要があります。階段やエレベーターを通る場合は、曲がり角で斜めにできるかどうかも含めて、購入前に販売店へ相談しておくと安心です。